（thu,aug,1,2003）

　　　　　　　　　　　「仮面人間」

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　広宣流布のために命を捨てる、これを「死身弘法」と日蓮仏法では言います。広宣流布のためにノイローゼを装い、敵地へ侵入するという方法を自分は採ってきました。成功したことも失敗したこともあります。「隠れ創価学会員」を自分は行ってきました。

　小さい頃から熱心にこの日蓮仏法を信仰してきた自分には裏の裏まで知り尽くしています。昭和５３年頃からの日蓮正宗内部との確執の頃から良く知っています（実は昭和５３年ではなく、もっと以前から日蓮正宗と創価学会との激しい確執はあったのですが）。

　日蓮正宗寺院で激しく僧侶から罵倒され続けたこともあります。「隠れの強さ」、隠れは味方にも気付かれないように味方をも欺き続けなければなりません。１９歳の頃から、自分の隠れの活動は始まっていました。００の創価学会のほとんどの人はこのことは知りません。但一人、００副会長は「あんな熱心だった者が退転することは考えにくい」と気付いていました。退転（この信仰を辞めることです）した振りをして退転してない。そして敵の内部に侵入する。

　孤独な闘いであります。また、長い長い闘いであります。自分は大学で留年を重ね１１年在籍しました。たくさんの内外の人（ほとんどが敵）と知り合い懇意にしました。すべて自らの主義主張のため命を懸けていた人たちです。自分が「潜り」であることを彼らは気付かなかったか、気付いたか、最後には気付かれました。

「仮面人間」そう例えることもできるでしょう。信仰をバックボーンとしたその命賭けの闘いは、主義主張（共産主義など）より遙かに強いと言える自信があります。マスコミを賑わしたオウム真理教は何年かの信者です。物心ついたいたときからの信者ではありません。それ故に弱かった。

　温厚な性格の人間が選挙で激しい運動を行うことをできず、葛藤し、矛盾を感じ、こうなることがあると、自分は信じます（それとも自分だけでしょうか？）。

　創価学会には物心ついたいたときからの信者が無数に居ます。これは鉄の共産主義者よりも鉄です。

　今回、「創価学会革新派」の設立にあたり、６年もの潜伏期間が必要でした。実際はそれ以上の潜伏期間を使いました。中には一人、気付きかけていた幹部も居ます。６年前、自分が００の００に移り住んで移り住んだすぐ近くに住んでいた幹部です。

　御本尊様のために命を捧げる、広宣流布のために命を捧げる、これが日蓮仏法であります。

　鉄の仮面を被り鉄の仮面を脱がないその闘いは孤独な厳しい日々でありました。広宣流布のために命を捧げる、孤独な厳しい日々でした。

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「命限り惜しむべからず、但願わくは仏国なり」

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　　　　　　　　　　　　　　　完

　

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